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もう本当にいろんな役を演じられてきた俳優さんなのですが、僕にとってはやはりゴジラVSビオランテで、ゴジラと(最終的には)サシで対決して殉職してしまう自衛隊員、権藤吾郎一佐の印象がやはり強いです。 というか、俳優さんにとっては一つの役のイメージでずっと見られてしまうのは良くないことなのかも知れませんが、他の映画やドラマで峰岸さんを見ても「あ、権藤さんだ!」とずっと思っていました。。 まあ、もうありとあらゆるところで言っていますが、僕がこれまでに見た全ての映画の中で一番大好きな映画がゴジラVSビオランテです。もう軽く100回以上は見ていますが全く飽きることなく今後も何度も何度も見ていくであろう僕にとって一番の宝物な映画です。 6歳の時に初めてこの映画を見た時の感動は今でも忘れることがありません。 また、やっぱりまだ幼かったので人間側のドラマよりも圧倒的に怪獣に集中して見ていた自分が、初めて魅力を感じた映画の中の人間が峰岸さん演じる権藤一佐であり、もう一人高嶋政伸さん演じる黒木翔特佐であったのかも知れません。 それまで、自分は怪獣に興奮して見ていただけだったけれど、この映画に出会ってから物語に、作品を作る側の人達に、それから学校の美術の授業で友達の似顔絵を描きましょうと言われても人間のカタチは面白くないからと断固拒否して学校で飼われてたニワトリの絵を描いたりしていた自分が初めて人間もかっこいいんだ、面白いんだと思うことが出来たのもこの映画で出会った権藤さんと黒木さんのおかげなのかも知れません。 自分は大森一樹監督の撮ったゴジラ映画2本(VSビオランテ、VSキングギドラ)がかなり大好きですが、高校生の頃からこの映画はゴジラという大きな伝統のある作品に挑む大森さんのリアルな気持ちが反映された作品なのかもと思って見るようになりました。 ゴジラVSビオランテ公開当初は、昭和世代の怪獣マニアのおじさま方達からそれはそれはかなり批判の嵐だったらしいのですが、まあ映画業界で生きている大森さんも、ゴジラを新しく作り返るという作業をすれば結構な批判が来ることくらいはまあ予想出来ていたと思うんです。 それでも、無難に今まで通りのイメージのゴジラ映画にすることなく大森色に染めた新しいゴジラ映画を作ってやろうという大森監督が、僕には若きしてゴジラ対策を任されることになる黒木特佐とちょっと被って見えたわけです。 黒木の周囲の自衛隊はやっぱり、上の世代の人達がほとんどで、若い黒木の発想する斬新で大胆な作戦には何度も抗議の声が挙がるのですが、それでも黒木は上の声に負けずにゴジラに自分の信じる方法で戦いを挑みます。 ゴジラのような規格外の存在と戦うのに今までに作られたルールでやっていても勝てるわけがないという黒木の思いは、 これまでのゴジラ映画に負けないような魅力的な映画を作るためにはこれまでのゴジラ映画のルール通りに作っていてはいけないときっと思いながらゴジラVSビオランテを撮ったであろう大森監督の思いとダブるような気が僕にはするんです。 だからこそ最後、上の世代の自衛隊の人達に認められ握手を交わすシーンや、ゴジラとの本気の戦いを終えた後にそれまでどちらかというとしっかりした男のイメージだった黒木が、ふらふら歩きで帰っていくところがまた感動的なんですね。 この旧世代へのリスペクトと新しいゴジラへの思いは大森監督の次回作であるゴジラVSキングギドラで、古くからのゴジラとの知り合いだった役で出演した土屋嘉男さんがゴジラの熱戦で吹き飛ばされた後に、未来からメカキングギドラがやって来るというところでも共通しているんじゃないかな?と僕は思っているのですが。 じゃあ、黒木が大森監督なら、権藤さんは何なのか?といえば、 やっぱり昭和に作られた東宝特撮映画達の象徴だったんじゃないかと僕には思えてなりません。 基本的にこれまでのルールに縛られずに我が道を行く黒木が、尊敬の念も抱きつつ信頼していた権藤さん。 また黒木と違い、権藤さんの持つ叩き上げのイメージは何だかベテランの特撮スタッフさんみたいな頼もしさも感じられるじゃないですか。 伝統をぶち壊せ!みたいなことは若い世代はよく言うことなんだけど、VSビオランテの場合は黒木だけでなく、権藤さんもいることによって、でも、やっぱり上の世代もかっこいいんだぜってことが言いたかったようにも僕には思えてなりません。 まあ、だから権藤さんはどこまでもかっこいい男なんです。 ゴジラに殺される時くらい、もっと人間らしくちょっとは恐怖の表情を見せて欲しかったなんて声を特撮好きの友人から言われたことがあったのですが、権藤さんは若い世代から見た素晴らしい伝統を作ってきた人達の象徴なんだから最後までかっこいいままでいいんです。 かっこいいまま散っていくあのラストによって、大人を馬鹿にしちゃいけないと子供心に悟らされたわけです。 権藤さんは、僕にとってはウルトラマンや仮面ライダーに変身する人以上に大きなヒーロー的存在でした。 最近のウルトラマンの映画を見ていて、ゴジラでもまた黒木や権藤さんがゴジラに再戦を挑むような映画が見れたらいいね・・と、平成生まれの怪獣好きと話をしていたことを思い出します。 ゴジラが迫ってきているのは分かっているのに、一度も振り返らずにゴジラに背を向けたまま、自分の仕事をこなす権藤さんの姿は僕の理想のヒーロー像としていつまでも焼き付いています。 帰ってきた権藤一佐が永遠に見られないことが本当に残念です・・来年はゴジラVSビオランテ公開20周年なのに!! 超ゴジラ細胞8兄弟の夢が・・
by nakazawa_takeshi
| 2008-10-14 01:56
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