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この『地球最悪の侵略』は、ウルトラセブンで未映像化に終わってしまった脚本「宇宙人15+怪獣35」(脚本執筆は上原正三さんと実相寺昭雄監督の豪華タッグ!)のストーリーをベースに海老原さんがウルトラシリーズ(だけでは無いのですが)への愛情たっぷりに描きあげた前後編約300ページに及ぶ超大作漫画作品です。 前編の方は昨年読んでいたので、ずっと気になっていた後編をいただいて、もう一度前編から後編まで一気に読んだのですが、もう想像以上に大興奮、大感動しちゃって、これまでもウルトラマンを描いた漫画はたくさん見てきたけど、 「これまでに僕が読んだウルトラマン漫画の中で一番の傑作だった」 と、正直に思いました。 ・・・というか、漫画に限らずウルトラマンを題材にした物語でここまで感動したのはどれくらい振りなんだろうって思うくらい、本当に興奮させられましたのでした。 詳しいことを言うとネタバレになっちゃうので、具体的にどの描写が嬉しかったとか、あのシークエンスが最高だったみたいな話は控えますが、 たとえば、ウルトラマンメビウスでもゴジラファイナルウォーズでも、僕は大好きな作品ですけれど、過去のキャラクター達を再登場させるというイベントは非常に燃える一方で、「メフィラス星人はこんな作戦に参加はしない!」「テンペラー星人はこんなに弱くない!」「ペギラが全く活躍することもなくいきなり死体で登場なんてあんまりだ!」と、どうしても思い入れのあるキャラクターだけに、再登場作品での扱いに納得がいかなくて歯がゆい思いをしちゃうことがあるものなんですが、 驚いたことに、この「地球最悪の侵略」には怪獣、宇宙人が大量に登場するのに、「こいつはこんな作戦に参加するような奴じゃない!」とか「○○○はこんな弱くないよ!」みたいな不満が読んでいて一切無かったんですよ。 これは本当にびっくりしました。 本当に初期ウルトラワールドのキャラクター達(Q~セブンまで)が総登場の作品なのに、全てのキャラクターが思い描いていた通り、いや本編では若干不満に感じていた部分のフォローまでしてくれたりという、本当に最高の再登場をさせてくれていたんですよ。 もうね、この作品を読みながら、ウルトラマンメビウスの脚本家陣の中に何故、海老原さんがいなかったんだ! って思いました。 海老原さん脚本回のウルトラが放送されたら、オタクは全員号泣しますよ! 一般視聴者がどう思うかまでは責任持てませんけど・・・。 自分は海老原先生とは今までにも何度もご一緒させていただいて、もちろん凄い方なのだということは承知していたつもりだったのですが、こんなに物凄い作品を創造してしまうくらいに凄い人だったとは思っておりませんでした・・・正直、今度会った時からは海老原先生を見る目が変っちゃいそうです。。 凄い人ってのは知らないうちに案外身近にいるものなんだなぁ・・という人生の新たな教訓まで出来ちゃいましたな。 とにかく、地球最悪の侵略は、ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンの登場キャラクターの全てに愛が溢れている作品で(しかも実は東宝特撮映画だったり、第2期以降のウルトラシリーズだったり、過去のウルトラシリーズのコミカライズ作品などから持ってきている要素も実は多いという作品の情報密度の濃さ!!)、昨日からもう何度も読み直しているんですが、何度読んでも、特に後半の展開は鳥肌が立ちっ放しです。 えっと・・まぁ、あんまりネタバレにならないようにちょっとだけ後半の展開について言いたいと思いますが(ちょっとだけネタバレしちゃいます、ごめんなさい)、 後半の展開は、 「宇宙人よりも怪獣のが圧倒的に好き」な自分は、宇宙人が怪獣を操るという話が実はあんまり好きじゃありません。キングギドラだって「三大怪獣地球最大の決戦」の時は最強の存在だったのに、再登場してからは宇宙人や未来人に操られてしまっていたのは残念でした。 僕がウルトラQ、マンと比べると、どうしてもセブンにはちょっと乗り切れない(セブンよりむしろタロウのが好きだったり)のも、そういう「科学や文明を超える存在としているはずの怪獣が宇宙人の兵器扱いなのが嫌」だったからなんですが、そんな僕は後編の怪獣達が宇宙人連合軍と・・って、この先を書くとどう書いてもネタバレになっちゃうか。 とにかく、科学も文明も怪獣には勝てないってことですよ。 そんな僕の理想的な怪獣シチュエーションをこの漫画では堪能することが出来ました。 作中に登場する究極の存在も・・・ここで○○○を使うか! しかも、デザインは○○監督の○○○というのも個人的には燃え燃えでしたし。 それから、ウルトラマンメビウスでのメフィラス星人の扱いに未だに納得のいっていない自分としては、この作品でのメフィラス星人の扱いにはもう本当に読んでて「すげー!!」って声を出して驚いちゃいましたよ。 う~ん、やっぱり、ネタバレ無しで漫画の感想を書くというのはちょっと厳しいですね。 でも、この作品の衝撃と感動は本当に一人でも多くのウルトラファンに味わってもらいたいから、ネットでストーリーについてはやっぱり触れないようにしておきます。 この作品は「面白さ」という面では間違いなく圧倒的なもので(それは僕も保証します)、特撮系の雑誌やホビー雑誌などの出版社でも連載の話や、出版化の話も当然のように出たのですが、まぁ書籍として出版して流通するためには、いくつかの権利関係などの問題もやっぱりあるらしくて難しいみたいなんです。 僕もこの作品が普通に本屋さんに流通されているのなら、ネタバレありで、この地球最悪の侵略という大傑作漫画の感想も書いてこの作品の凄さもちょっとでも伝えていって、みんなに読んで欲しいとは思うのですが、 現在、この作品は通信販売などもされていないため、誰にでも入手出来るという状況ではないらしいのです・・うーん、残念。 でも、この作品は本当に、もう最高に面白い、これまで僕が読んだウルトラマン漫画の中でも一番の傑作なので、 マニアの皆さんは何とかして読んでください!!! (←ここは本当は太字で書きたかったところ) ・・・と言っておきたいと思います。 ちょっと苦労してでも、この作品は手に入れて、読む価値は充分にあります。
by nakazawa_takeshi
| 2009-03-20 03:31
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