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私、中沢健は今から約10年程前にUMA研究家の天野ミチヒロさんによって発見されたUMAなのだそうです。 僕がUMAかどうかはともかくとして、10年前の僕はまだ東スポでもクイックジャパンでも発見されていなった(記事になっていなかった)頃ですので、さすがは未確認生物の専門家、中沢健の発見もとても早かったのです。 あれから10年が経ち、今ではUMA仲間、怪獣仲間として、天野さんと一緒に飲みに行ったりしているのというのも考えてみると不思議な縁であります。 さて、UMA研究家としても活躍されている天野さんはもう一つ、UMA同様に確認することが難しい物の専門家でもあります。 放送禁止映像です。 まぁ実際には映像以外も書籍などもそうなのですが、今ではいろんな問題が重なり、DVD化出来なかったり上映も出来なかったり出版も出来なかったり、酷いものは存在そのものが無かったことにされている作品に光をあてるという作業を天野さんはずっと続けてきていたのです。 いろいろなタブーにも触れる仕事です。 正直、びびりの僕には表立って手を出せないジャンルでもあります。 ですが、このジャンルは非常に面白い。 そして、全部が全部そういう理由で封印されているわけじゃないですが、人々の臭いものには蓋をという心理で、私達の前に公開されることが出来なくなってしまった作品のことを思うと憤りを感じます。 天野さんの作家デビュー作「放送禁止映像大全」が5月10日に文藝春秋さんから文庫版となって登場します。 この本はご存命の頃の実相寺昭雄監督も絶賛していた名著です。 文庫版には加筆修正や文庫版のための特別対談なども収録されているので、一人でも多くの方に、多くの事情で世に出ることを出来なくされてしまった作品の存在と、そんな作品たちに何とかスポットライトを浴びせてあげたいという天野さんの愛が伝わればと思います。 本当にいい本です。 文春文庫では、夏の青春フェアと称して、浅田次郎さんや太宰治さんの名前と一緒に天野ミチヒロさんの名前を並べています(笑) びっくりしましたが、確かに僕も高校生の時に天野さんのことを知ったので、天野さん=青春というのはしっくりくる部分もあるのでした。 さて、この放送禁止映像大全文庫版の発売日前日には、 放送禁止ではない・・・と思うけど、今のところ、上映会でしか見る機会のない特撮映画「クラッシャーカズヨシ怒る」の一挙上映オールナイトが新宿ロフトプラスワンで行われます。 なお、この作品には天野さんも僕も出演しています。 監督は宇宙芸人の佐藤文則さん。 ありがたいことに僕も大きい役で出していただきましたが(驚きの小学生の男の子役での出演!)、実は出演者は非常に豪華。 しかもスタッフも豪華。 作品を見たお客さんの反応も上々。 そして、実は「クラッシャーカズヨシ怒る」の上映は今回で最後の予定となっております。 果たしてクラッシャーカズヨシ怒るはこのまま放送(上映)禁止映像となってしまうのか? それとも?? (今回で上映はラストですが、もちろんクラッシャーカズヨシの作り手達は今後クラッシャーカズヨシをどうするか真剣に考えておりますので、クラッシャーカズヨシの今後の展開にも期待していただきたいです。) また来月には前作「クラッシャーカズヨシ」、第1シリーズもこれまた最後の一挙上映が予定されています。 今のピンクのクラッシャーカズヨシに見慣れちゃったせいか、白いクラッシャーカズヨシを久々に見たら一瞬ちょっと違和感を感じちゃいました(笑) クラッシャーカズヨシ怒る、そしてクラッシャーカズヨシの一挙上映の詳細はこちら↓ http://crusher.exblog.jp/ というわけで、 今週末は素敵な本の発売と素敵な映画の上映があるので、ご興味のある方はチェックしてみてくださいねー。 僕は友達や知人の作った作品でも「面白い」というお世辞だけは言わないことにしています(2年くらい前にそう決めた)が、この2作品はどちらも面白い!です。
by nakazawa_takeshi
| 2009-05-07 01:29
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