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この本のことは前に天野さんのお宅に遊びに伺わせてもらった時にも軽く内容を聞いていたんだけど「生物学者の方に、天野さんの持っているUMAの膨大なデータを聞いてもらって、このUMAは生物学的に存在している可能性はあるのか?」ということをがっつり語られた対談本になっていると聞き、UMAも含めて超常現象ジャンルの面白さは「本当にあるのか? それとも嘘(間違い)なのか?」ということだと思っている僕はめっちゃ楽しみにしていた(んだけど、諸般の事情で読んだのは発売から結構経ってからになっちゃった・・)。 僕の周りにはUMA、UFO、心霊、超能力、オーパーツ、その他諸々。 1ジャンルだけに熱い興味を持っている人もいれば、いくつかのジャンルに興味を持っている人、超常現象全般に興味を持っている人などがいるけど、超常現象に関しての楽しみ方も人それぞれで、 なかにはもう完全にお笑いとして超常現象を楽しんでいる人も少なくない。 要するに、超常現象研究家が書いた無茶苦茶な仮説の荒唐無稽さだったり、いんちきくさい捏造写真だったりをネタとして楽しむ人達だ。 僕も歳を取るにつれて、超常現象をそういう目で楽しむ割合も大きくなってきているが、やっぱり超常現象物の一番の魅力は「嘘か、本当か?」ということにあるし、 本音を言えば、本当であって欲しい。 だから、これはどう考えたって本当だ!というUMAであり、霊でありの証拠の発見を心待ちにしているし、自分でも時々だけど調査に出掛けているわけだ。 UMA研究家の天野さんは怪獣好きで、実在する怪獣(UMA)を追い求めるようになった人だ。 実を言うと小学生の頃までの僕は小説家として活動しつつも、時々怪獣を探しに世界中に旅立ってしまうような人間になりたいと憧れていた。同級生の子や近所の子供を誘って、怪獣探検隊というチームを作って、地元でツチノコや恐竜の生き残りを探したりしていた。茨城の山、あるいは広い庭を持っている友人の家の庭で恐竜を探したりしても、もちろんそんな物いるわけないと今では思うのだが当時は真剣に、〇〇君の庭の山ならトリケラトプスとかいるんじゃないの?と真剣に考えて探しに行っていたのだった。 怪獣好きで、UMA研究家になり探検を続けている天野さんはある意味、僕が子供の頃に憧れていた、なりたかった大人の姿だったりもするのだ。 もちろん、自分もUMAや妖怪を探検には今でも行っているけど、悲しいことに、僕も駄目な大人になったのか、ヒマラヤ山脈だったりアマゾンの山奥だったりに怪獣を探しに行かないか?と誘われたら、ワクワクも0もないとは言わないが不安のが大きい気がしちゃうというのが正直なところだ・・子供の頃に憧れた危機また危機の連続を乗り越えて地底の恐竜世界に行き着くみたいな夢も今では素直に抱けず、なるべく危機には遭遇せずに、けど、恐竜の生き残りは見てみたいと思う中沢健27歳である。 まあ、そんなわけで他力本願になっちゃうようで本当に情けないのだが、天野さんには本気で恐竜の生き残りを発見して欲しいと願っている。 ところで、ここ何年かで僕はUMAも含めていろいろと超常現象関係の本、記事を書いている(いた)人、番組を作っている(いた)人とも出会った。 そして、この手の世界にはいかにインチキや捏造も多いかということを思い知った部分はある。もちろん、中学生くらいからはテレビでやってる心霊特番やUFOの番組を100%信じるようなことはなくなっていたが、子供心にこの人は真実を言ってるっぽいと思っていた人が、嘘を書いていたのだとか知った時のショックは小さくなかった。 けどまあ、もちろん、別に嘘や捏造を書いている人も悪人ってわけじゃない。 僕は今となっては捏造が大半だったと分かっている番組や本でも当時、それらで物凄くワクワクさせられたし、やっぱり素晴らしいエンターティメントではあったのだ。 実際には嘘だったとしても、子供の頃に実話として南極に映画に出てくるゴジラそのものの姿をした怪獣が現れた話や、身長100メートルの巨大な亀のような怪獣(ガメラよりでかい!)が現れたなんて話にどれだけワクワクさせられたかと思うと、やっぱり、そういった本や番組も罪はないし、むしろ感謝しなくちゃならないと思うのです。 ただ、これはUMAの世界ではあんまりないと思うのだけど、超常現象の世界には明らかな「悪人」がいるのも確かで、特に心霊や超能力、UFOなどのジャンルでは信じる人を騙して、精神的に傷付けたり、お金を騙し取るような人間もやっぱり少なくはないわけで。 心霊や超能力などはいかにも詐欺にも使いやすいジャンルだというのは伝わりやすいと思うが、UFOなんかもそういう要素は結構ある。 超常現象好きには有名な話だろうけど、奇跡現象、天使やマリア様が地上に現れたのを目撃したという目撃例は昔から少なくはなかったんだけど、興味深いのは天使やマリア様の目撃が近代になるにつれて減ってくると、その代わりのように宇宙人の目撃が増える。 神様や天使から預言を聞いたという人が減ると、宇宙人から予言(人類への警告)を聞いたという人が増える。 UFOや宇宙人は、神様の存在がだんだん信じられなくなってきた人達のとっての新しい宗教のような一面もあるのだ。 僕は、UFOを神様だとは思わないけれどそんな風に感じる人達がたくさんいることは理解出来る。 以前、僕は、歌人の枡野浩一さんに自分の膨大な作品集を読んでもらった後に「ネッシーやUFOのような不思議な世界に心惹かれるのも分かるけど、現実にはもっと不思議なことがいっぱいあるから、もっと周りの物を見て驚いてみささい。」といったような意味のことを言われたことがある。 それは、とても分かるんだけど、僕も含めて超常現象好きな人には、今自分のいる世界は今のままだとあまり面白くないと感じていて、だから恐竜の生き残りも、幽霊も、宇宙人もいて欲しいと思っているのだと思う。 そういった物がいる、もしくはいるんじゃないか?と思うことで、僕達は、面白くない世の中を、実は気付いていないだけ(見えていないだけ)で面白いんだと思いたいと思っているのだ・・と時々思う。 そういう気持ちがあることが分かっているからこそ、僕は逆に超常現象をすぐには信じないようにしようと思う。疑う気持ちを忘れないようにしようと思う。 そういった物に興味を持つことで前進するのならいいが、よく分かっていないのに鵜呑みにして何でもかんでも信じちゃうのはそれはただの現実逃避だ。 僕は、なるべくならネッシーや幽霊を現実逃避の道具じゃなく、前進するための大事な物にしたいといつも思っている。 最近、超常現象を研究する人達に会えて良かったのは、この人は嘘でやっていないという人が何人か分かったということだ。 子供の頃はともかく、今の僕はもう「本当にいるのか? いないのか?」ということを真剣にやっている人達の話を聞きたいから、信用できる人の話だけに耳を傾けたい。 仮説が間違っているとかは別にいいんだけど意図的に嘘を書いている人の情報では惑わされたくないというのが本音。 天野さんは嘘を書かない研究家・UMA部門の代表的な人だから、天野さんのUMA本はどれも面白い(まあ特撮ネタが多いというのも面白い理由の一つであったりはするけど)し、興味深く読めます。 騙されている可能性を考慮せずに読める超常現象本は本当に素敵だなあと思う。 ちなみにこの「未確認生物学!」 個人的にはツチノコ編とスカイフィッシュ編が特に面白かったです。自分は実は怪獣好きのくせに恐竜型のモケーレ・ムベンベよりもツチノコの方が愛着があるんですよね。これはたぶん比較的日本の広い範囲で目撃されていることもあり自分でも何度も探しに行っているUMAだからなんでしょうね、愛着があってツチノコはUMA界でも最も可愛らしく感じます。 伊藤なんかはツチノコの魅力がわからない奴で「ツチノコなんて仮に発見されたとしてもただの新種のヘビじゃないですかぁ。」とか言うんだけど、天野さんと分子生物学者の武村政春さんの対談を読んだら、いかにツチノコが特殊な生物なのかが分かり、ツチノコ愛がまた爆発させられました。 スカイフィッシュ編は、生物としてそもそもおかしい点の多いミステリアスな存在を相手のトークが面白いです。でも、天野さんにはスカイフッシュに殺害された人の話とか、スカイフィッシュの背中(?)に乗った人の話などもしてもっと武村さんをびっくり(唖然)とさせて欲しかったな・・という感想も持ちました。 いや、スカイフィッシュ編の天野さんはとっても弱気なんですもん・・(笑) あ、あと、面白かったのはモケーレ・ムベンベ編であくまでもかっこいい恐竜が生き残っていることに一番の夢を感じている天野さんと、新種の生き物がいたという方が夢があるんじゃないですかと考えていた武村さんの対比ですね。 実はここの部分に関しては、僕も武村さんの考え方の方が夢があるような気がしなくもないのです。 だって、見た目は恐竜っぽいけど恐竜じゃない新種の生き物って、それこそ怪獣みたいな設定じゃないですか? 田中友幸さんもゴジラは恐竜じゃないんだ、怪獣なんだと言っていましたが、ビジュアルが恐竜っぽい新種の生物の存在は自分、めちゃめちゃ燃えますのです・・。 ま、そんなわけで「未確認生物学!」は非常に面白い一冊でした。 で、こういう本を読むと自分もまた久々に探検に行きたくなってきまして・・ま、来年に向けてそちらの計画も仲間達と相談中です。
by nakazawa_takeshi
| 2008-12-18 01:11
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