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![]() 今年も春のモンスタービバ!!に続き、秋も関西に上陸したいと思います。 以前にも日記に書きましたが、僕はもう去年くらいから関西でのお仕事が大好きですので、仕事が入るとウキウキしております。 まあ、ゴジラVSビオランテのメイン舞台でもあるし、僕がこのように関西を好きになるのは必然だったのかも知れません。 で、今年の秋は、京都嵯峨芸術大学の学園祭(嵐芸祭)でいくつかの企画に出演させていただきます。 詳細は追々日記でも書くことになると思いますが、とりあえず自分の出演が確定しているのはライブステージでのパフォーマンスと、今年の春に新宿ロフトプラスワンで行い好評だったP-1グランプリhttp://www.geocities.jp/ondaatjebookers/10.html の第2回が嵐芸祭で行われますことが決定しまして、この2企画には間違いなく出演します。 その他にも、いろいろと参加するかも知れませんので関西方面の方々はこの機会によろしくです! この感じで来年以降も、年に2回くらいは関西でのお仕事を続けていけたらと思いますねー。 しかし、学園祭に出演なんて久々です。 色部君やスーパーアイドル日野誠さん達と一緒にステージで暴れた時以来の学園祭です(4年振り)。 僕もそろそろ27歳なんで、10代後半20代前半の若い人達からいろいろ学びたいと思います。 こっちも学生さんにゴジラの事とか不死の事とか説きたいと思っています、はい。 嵐芸祭は、11月22(土)23(日)です。 河崎実映画祭(日本以外全部沈没、ヅラ刑事、エスパレイザー等々上映)なんて素敵な企画も行われますよ(河崎監督の講演会もあり!)。 OTAKU佐藤さんや月花さん、伊藤も来ますよ。 しかし、このような素敵ゲストを召集してくれて、このような素敵な企画をたくさん用意してくれる嵯峨芸術大学は本当にいい大学ですね~。 オイラの母校(尚美学園大学)も一回ぐらいゲストに呼んで欲しいもんです。 茨城の地元も、お祭りのゲストに一度は呼んでくれたぜ!(翌年以降は音沙汰ないけど) ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-28 17:37
![]() 今週(先週)は気が付いたら、いろんな撮影現場にお邪魔させてもらった一週間だったのですが、やっぱりクラッシャーの撮影風景はどの現場とも違う独特な感じです。 まあだから出来上がった作品も独特な作品になるのでしょう。 今回の現場は(も)芸人さん率が高かったのもあるのかも知れませんが、もともとの台本、絵コンテもあるのですがその場のノリで新しいアイディアがどんどん加わっていって、新しいネタが生まれる瞬間というのを見ていて「うわーすごいなー」とちょっと感動しちゃいます。 芸人じゃない酒井さんも面白いアイディアをぼんぼん提案していくし、「ぼ、僕も何かいい案を!」と思いながら現場を見てはいたのですがこれといった(元々予定されていたシーン以上のアイディアは出せず仕舞い・・やっぱりネタを作るというのは大変なことですよ。) 今回撮影されたシーンは11月22日に新宿ロフトプラスワンで公開されるクラッシャーカズヨシ最終章なのですが、このシーン絶対ウケるだろうなー、お客さんのリアクション楽しみだなーとか思いながら撮影を見ていたのですが、実はその頃は僕はお仕事で関西に行っているので最終章の公開イベントには顔を出せないのでした。 何と! さて、そんないよいよ大詰めのクラッシャーカズヨシ怒るですが、最終章(パート4)の公開前に、今月27日、日付的にはもう明日なのか・・月曜日の夜に新宿ロフトプラスワンでエピソード1から3まで一挙上映イベントがあります。 見逃したエピソードがある人はチャンス!ってことで是非足を運んでくださいませ。 特撮ファン、お笑い好きな人にとってはビックリな豪華キャスティング。 また前回のシリーズではあまり感じられなかった(?)特撮映画な魅力(特撮シーン)も今回はたくさん登場(ミニチュアも着ぐるみ?も操演もCGもある!)。 自分も1と2にはスタッフとしてだけでなく、出演もさせて貰っています。 特に1は今回は結構出番がありますからとOTAKUさんから言われてはいたのですが、まあセリフが二つ三つあるくらいだと思って行ったら本当にびっくりするような大役で出演させていただきました。 まあ、本当に面白い娯楽映画なので、まだクラッシャーカズヨシを知らないって方は是非、この機会に一度ご覧になってみてくださいねー! ハマりますよ☆ クラッシャーカズヨシブログ http://crusher.exblog.jp/ クラッシャーカズヨシwiki http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%BA%E3%83%A8%E3%82%B7 以下、ロフトプラスワン・スケジュールからコピペ↓ Otaku production PRESENTS クラッシャーカズヨシ ~怒る~ “第一章~第三章まで一挙上映” 自主制作映画の金字塔クラッシャーカズヨシの2ndシーズン。男の生き様を描いた第一章、メカニカルな戦いと巨大ロボット戦が話題になった第二章、一大剣劇絵巻の第三章を一気に観れるチャンスだ!激しくも美しき戦いを目撃し、迫り来る11月公開の最終章に備えろ! 【監 督】佐藤文則 (OTAKU佐藤) 【主 演】酒井一圭 OPEN 18:30 / START 19:30 前売¥2000 / 当日¥2300(共に飲食代別) 前売はローソンチケットにて8/9発売開始 (Lコード:38216) ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-26 04:06
![]() 前にも一度、水木先生は出演されていますけど自分のマイベストバラエティー番組でもかなり上位の回に入るであろう楽し過ぎる回になったので(録画したビデオも年に1回くらいは見直して笑っています)、今回の放送もワクワクしながら待っていました。 僕はビートたけしさんも物凄く大好きなので、このたけしさんと水木さんの共演はゴジラ対ガメラみたいなものです。 自分の大好きな人(キャラクター)の共演と時々出会う機会はありますが、しかし夢の共演という嬉しさはあるものの、もともと世界観の違う物だったりするせいか意外と共演することによっての面白さが感じられないことも多いのですが・・前々から思っているんですが、たけしさんと水木さんの相性はたぶんかなりいいです。 最近のたけしさんはバラエティー番組では一歩距離を置いた位置にいる印象な場合が多いですが、水木先生がゲストに出演したバラエティー番組だと本当に毎回爆笑しているし、今回は水木先生の豪快な爆笑も見れまして、ファンとしては幸せな一時間でした。 ところで今回の誰ピカのテーマは「天才を支える妻」だったんですが、水木さん夫婦をはじめとする多種多様な夫婦を見ていて、僕は最近ずっと悩んでいたいくつかのことに対する解決策に気付いたかも知れません。 もっともその解決策は、そう簡単に成功させられるような策じゃないんですが、とりあえず成功すれば解決する方法を見つけられただけでもありがたい。 やっぱり、水木先生は(たけしさんも)僕にとっては心の師匠でした。 でも、その僕が思い付いた解決策を口にすると、ほとんどの人に中沢健は実は伊藤博樹以上に馬鹿だったのかと思われてしまいそう(気付かれる)ので心に仕舞っておきます。 ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-25 02:02
![]() 意識していなかったのですが後から考えると今週出会えた人は、僕の大好きな(ウルトラシリーズではQの次に好きな)ウルトラマンティガのスタッフ、キャストだった方々がとても多かったです。 今週上京されていたレオさんと一緒に、コダイさんへ伺ったら以前に怪獣のあけぼののイベントに出演させて貰った時にもお会いした池谷仙克さんが普通に廊下を歩いているし、また今回初対面だった平成ウルトラ3部作やもちろんそれ以外でも傑作を数多く撮られている北浦嗣巳さんも僕達の前を過ぎ去っていき、僕がもうミーハー心理丸出しで「わー、ガゾートやガンQを撮った監督さんだー!」とそわそわしていたら、北浦さんはわざわざこちらに来てくれて、一緒にお話をいろいろして貰えました。 嬉しかったなー。 自分が当時からずっと思っていた「〇〇の回のラストって〇〇を意識していたんですか?」とか聞いてみたら「いや、意識してないよ。」と長年の疑問があっさり解決もしたり(笑) また昨日も、レオさん達に呼んでもらって居酒屋さんに行きましたら、 偶然にもテーブルの右側がウルトラマンティガのスタッフ、キャストだった方々が座られて、そして僕を含む左側に座った人達はティガを見ていた人達になっていたのでした。 もちろん皆様、ティガ以前もティガ以降も大活躍されているのですが、びっくりしたのが、ブースカ! ブースカ!!のゲンツキさんとグランセイザーのインパクター・ラディアは、同じ俳優さん(北岡龍貴さん)だったということ! 自分はどちらの番組もずっと見ていたけど同じ俳優さんが演じられているとは全く気付いていなかったです・・。 北岡さんはかなりいろんなジャンルの作品に出演していて(僕の大好きな北野映画でも活躍しています)、いろいろ出演作のことを聞いていたら、僕ももう何度もテレビ画面やスクリーンで北岡さんのことを拝見していたことが判明。 でも、同じ俳優さんが演じているのに、そのことを聞いた後も「え、本当にどちらの役も北岡さんなんですか!?」と驚かされちゃったというのは、もう役によって本当に毎回イメージが変えられちゃうからなんですよね・・何だか改めて俳優さんの凄さを実感しました。。 ところで、北岡さんとは今回が初対面だと思っていたのですが実は僕が映画館にダークナイトを見に行った時に北岡さんも劇場にいて僕を目撃していたそうです。 え、何者!?みたいな感じに思われていたそうです(笑) ・・ま、そりゃそうか。 相変わらず、造形だけでなくトークもプロだと思う寒河江さんに何度もいじっていただき、ガッツウイングも作っておられた市原さんからも興味深い話をたくさん聞けて楽しかったです。 自分が大好きだった作品を作ってきた人達と会うことによって、自分の創作意欲もまた沸きあがり、ウルトラマンレオのように熱い気持ちで帰宅のとにつくのでした。 最近はいろんな人からパワーをいただいていることもあってか、自分の創作ペース・量も速く多くなり、レオさんからも「中沢さんは基本は怠け者だと思うけど、〇〇に関しては作業も早いしそれに面白い。」と嬉しい言葉を貰っています。 ちなみに他にももっともっと嬉しい言葉は多くいただいているのですがまだ公に出来ない話に関する嬉しい言葉なので、その辺の話はまた追々と。 ただ一つ言えることは、一ヶ月前くらいから自分のずっとやりたかった事に関することで忙しい、これからもっと忙しくなってきそう(そうしなきゃいけない)という感じなので、まあ本当に燃えに燃えています。 もっと、もっと高く! ~TAKE ME HIGHERな気分です、ホントに。 ![]() ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-18 02:39
自分は現在放送中の第5期ゲゲゲの鬼太郎に関してはかなり好意的(というか大好き)な人間ですが、今週放送の「怒れる亡者たち!ヒダル神」は楽しいところもいっぱいあったけど、若干あれ?と思う箇所があったためにいまいちノレないで見てしまった感がありました。 番組をご覧になった方で同じ気持ちになった方も結構いるんじゃないかなあとも思ったのですが、今回のお話の序盤でねずみ男が空腹で歩いていていて「腹減ったな~何か食うもんないかな~。」とか言いながら、衣服を調べてみたら、食べかけの饅頭があったのですがもう固くなっていたために山に捨ててしまうんです。 でも、ねずみ男がこの状況でちょっと固くなった饅頭をありがたがりもせずに捨ててしまうというのは物凄い違和感が・・。 ねずみ男は何かに成功して大金を手にしている時は貧乏だった頃のことも忘れて贅沢三昧するキャラだけど、この空腹時にたかがちょっと固くなった饅頭くらい口に出来ないとは何事か! その程度の饅頭なら俺でも食うぜ! と、二十数年ねずみ男を見守ってきた人間としてはちょっと違和感の感じるスタートでした。 で、物語の後半では鬼太郎もピーマンが嫌いで、料理に出されていたピーマンも口にしていなかったことが判明しますが・・鬼太郎は(ねずみ男もですが)ゴミ箱の生ゴミを漁って美味しそうに食べるキャラクターだと思って見てきていたので、この食べ物の好き嫌いのある鬼太郎も違和感を感じちゃったかも・・。 原作ではねずみ男に悪事で金儲けをすることを勧められて「盗みをするくらいなら僕は生ゴミを漁ります!」とも口にしていた鬼太郎。 実際に美味しそうにゴミ箱に捨てられた生ゴミを食べている描写も何度か描かれていました。 鬼太郎やねずみ男をそういうキャラクターとして見ていたので、今回は個人的には水木しげる色の濃いと思っていた第5期にしてはいまいちノレずに見てしまったのかも知れません・・まあ、その辺気にせずに見てみれば充分面白い回ではあったんですけどね。 またこういうことを言うと、鬼太郎は好きなんだけど5期鬼太郎はNGだという人達から、「そんな原作云々言うんなら萌えキャラ化したねこ娘とか、地獄の鍵の鬼太郎パワーアップとか、妖怪四十七士とかもっともっと酷い原作の改悪、原作の冒涜を5期はやってるでしょ!」とか言われちゃうこともあるんですが・・だから、この辺はファンそれぞれが持つ鬼太郎のイメージというのがもう本当に幅広くなっていて、それぞれのファンが鬼太郎というキャラクター(世界観)のここだけは守って欲しいというポイントが人それぞれ違うんでしょうね。 自分は別に鬼太郎がパワーアップして激しく戦うのも、ねこ娘が現代風の萌えキャラっぽくアレンジされることもそんなに抵抗はないですが、腹が減っているのにちょっと固くなった饅頭を捨てるねずみ男や、ピーマンが苦手な鬼太郎は結構抵抗あったってことです。 まあ、これは鬼太郎に限らず原作物のアニメ全てに関して思うことでありますが、原作に忠実に映像化することが正解とも僕は思っていなくて、たとえば3期の鬼太郎とかって一番原作からかけ離れたみたいなことを言われるし、逆に最初のモノクロ版鬼太郎(第1期)は原作に一番忠実とも言われているんですが、改めて見てみると1期が原作に忠実って本当に原作読んだうえで言っているのかい!?って結構思う展開、描写は多いですよ。 3期も確かに現代風(80年代風)にいろいろアレンジ、変更された部分はあるけど、たとえば鬼太郎と戦う相手側の妖怪のデザインなんかはたぶん1~5期の中で一番原作に忠実なような気もします(1期の皿小僧なんて、え、これが皿小僧なの!?と好きな妖怪だっただけにそのデザインにショック受けた思い出もありますし・・今はあれがあれで好きですけど)。 そういう意味では1~5期までそれぞれが原作に近い部分も持っているし、違う部分もあると思っているので、自分はアニメ版の鬼太郎を見る時はそこまで原作と同じ物を求める気はないし(だったら原作だけ読んでいればいいと思うし)、原作が持つ面白さのいくつかの部分を使って作ったエンターティメントとしてアニメ(実写版も)は見ています。 原作は原作。 アニメはアニメです。 とはいっても、もちろん鬼太郎は鬼太郎なので、ここが難しいところで特にずっと鬼太郎が好きなファンからすれば、ここは譲れないという鬼太郎のキャラクターがあるんでしょうね。 まあ、僕は原作でもアニメでもこの辺の時期の鬼太郎はいまいちと思ったんならそこで別に見なきゃいいじゃんと思うんですけど。 さて、そんなわけで原作に一番忠実だからとか、そういう理由ではなく単純に一つの楽しいアニメとして大好きな、ゲゲゲの鬼太郎第1期の全話収録DVD-BOXを何と! ちょっと早めの誕生日プレゼントとしてOTAKU佐藤さんに先日いただいてしまいましたのです!! まだ誕生日までにも何度かOTAKUさんとはお会いする機会はあると思うのですが、早めにいただけたおかげで最近は仕事の作業の合間や寝る前などに早速、鬼太郎を1話ずつ見ています。 第1期の鬼太郎は高校生の時に全話、レンタルで見ていたんですがそれでも10年振りくらいに白黒の鬼太郎に会って(まあ最近もお気に入りの回が収録されている回の入った巻はちょくちょく借りて見ていたので全話がそこまで久々ってわけでもないんですが)、「うーん、1期の鬼太郎はめっちゃ可愛いよー!!」と楽しく見ています。 この機会にまた1期から始めて、過去の鬼太郎アニメ(4期まで)をまた順番に見てみたくもなりますねー。 やっぱり、鬼太郎はいつでもオモチロイ!のです。 ![]() ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-18 02:27
![]() もう本当にいろんな役を演じられてきた俳優さんなのですが、僕にとってはやはりゴジラVSビオランテで、ゴジラと(最終的には)サシで対決して殉職してしまう自衛隊員、権藤吾郎一佐の印象がやはり強いです。 というか、俳優さんにとっては一つの役のイメージでずっと見られてしまうのは良くないことなのかも知れませんが、他の映画やドラマで峰岸さんを見ても「あ、権藤さんだ!」とずっと思っていました。。 まあ、もうありとあらゆるところで言っていますが、僕がこれまでに見た全ての映画の中で一番大好きな映画がゴジラVSビオランテです。もう軽く100回以上は見ていますが全く飽きることなく今後も何度も何度も見ていくであろう僕にとって一番の宝物な映画です。 6歳の時に初めてこの映画を見た時の感動は今でも忘れることがありません。 また、やっぱりまだ幼かったので人間側のドラマよりも圧倒的に怪獣に集中して見ていた自分が、初めて魅力を感じた映画の中の人間が峰岸さん演じる権藤一佐であり、もう一人高嶋政伸さん演じる黒木翔特佐であったのかも知れません。 それまで、自分は怪獣に興奮して見ていただけだったけれど、この映画に出会ってから物語に、作品を作る側の人達に、それから学校の美術の授業で友達の似顔絵を描きましょうと言われても人間のカタチは面白くないからと断固拒否して学校で飼われてたニワトリの絵を描いたりしていた自分が初めて人間もかっこいいんだ、面白いんだと思うことが出来たのもこの映画で出会った権藤さんと黒木さんのおかげなのかも知れません。 自分は大森一樹監督の撮ったゴジラ映画2本(VSビオランテ、VSキングギドラ)がかなり大好きですが、高校生の頃からこの映画はゴジラという大きな伝統のある作品に挑む大森さんのリアルな気持ちが反映された作品なのかもと思って見るようになりました。 ゴジラVSビオランテ公開当初は、昭和世代の怪獣マニアのおじさま方達からそれはそれはかなり批判の嵐だったらしいのですが、まあ映画業界で生きている大森さんも、ゴジラを新しく作り返るという作業をすれば結構な批判が来ることくらいはまあ予想出来ていたと思うんです。 それでも、無難に今まで通りのイメージのゴジラ映画にすることなく大森色に染めた新しいゴジラ映画を作ってやろうという大森監督が、僕には若きしてゴジラ対策を任されることになる黒木特佐とちょっと被って見えたわけです。 黒木の周囲の自衛隊はやっぱり、上の世代の人達がほとんどで、若い黒木の発想する斬新で大胆な作戦には何度も抗議の声が挙がるのですが、それでも黒木は上の声に負けずにゴジラに自分の信じる方法で戦いを挑みます。 ゴジラのような規格外の存在と戦うのに今までに作られたルールでやっていても勝てるわけがないという黒木の思いは、 これまでのゴジラ映画に負けないような魅力的な映画を作るためにはこれまでのゴジラ映画のルール通りに作っていてはいけないときっと思いながらゴジラVSビオランテを撮ったであろう大森監督の思いとダブるような気が僕にはするんです。 だからこそ最後、上の世代の自衛隊の人達に認められ握手を交わすシーンや、ゴジラとの本気の戦いを終えた後にそれまでどちらかというとしっかりした男のイメージだった黒木が、ふらふら歩きで帰っていくところがまた感動的なんですね。 この旧世代へのリスペクトと新しいゴジラへの思いは大森監督の次回作であるゴジラVSキングギドラで、古くからのゴジラとの知り合いだった役で出演した土屋嘉男さんがゴジラの熱戦で吹き飛ばされた後に、未来からメカキングギドラがやって来るというところでも共通しているんじゃないかな?と僕は思っているのですが。 じゃあ、黒木が大森監督なら、権藤さんは何なのか?といえば、 やっぱり昭和に作られた東宝特撮映画達の象徴だったんじゃないかと僕には思えてなりません。 基本的にこれまでのルールに縛られずに我が道を行く黒木が、尊敬の念も抱きつつ信頼していた権藤さん。 また黒木と違い、権藤さんの持つ叩き上げのイメージは何だかベテランの特撮スタッフさんみたいな頼もしさも感じられるじゃないですか。 伝統をぶち壊せ!みたいなことは若い世代はよく言うことなんだけど、VSビオランテの場合は黒木だけでなく、権藤さんもいることによって、でも、やっぱり上の世代もかっこいいんだぜってことが言いたかったようにも僕には思えてなりません。 まあ、だから権藤さんはどこまでもかっこいい男なんです。 ゴジラに殺される時くらい、もっと人間らしくちょっとは恐怖の表情を見せて欲しかったなんて声を特撮好きの友人から言われたことがあったのですが、権藤さんは若い世代から見た素晴らしい伝統を作ってきた人達の象徴なんだから最後までかっこいいままでいいんです。 かっこいいまま散っていくあのラストによって、大人を馬鹿にしちゃいけないと子供心に悟らされたわけです。 権藤さんは、僕にとってはウルトラマンや仮面ライダーに変身する人以上に大きなヒーロー的存在でした。 最近のウルトラマンの映画を見ていて、ゴジラでもまた黒木や権藤さんがゴジラに再戦を挑むような映画が見れたらいいね・・と、平成生まれの怪獣好きと話をしていたことを思い出します。 ゴジラが迫ってきているのは分かっているのに、一度も振り返らずにゴジラに背を向けたまま、自分の仕事をこなす権藤さんの姿は僕の理想のヒーロー像としていつまでも焼き付いています。 帰ってきた権藤一佐が永遠に見られないことが本当に残念です・・来年はゴジラVSビオランテ公開20周年なのに!! 超ゴジラ細胞8兄弟の夢が・・ ![]() ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-14 01:56
![]() 最初にも書きましたが、興味ある人だけ読んでくれたらいいですよ。 この映画見終えた後の衝動を落ち着かせるために書いているような意味合いもちょっとはあるような日記でもありますので・・ 「北野映画のファンとして、北野武監督14作目の映画として見た場合の感想」 http://takeshi205.exblog.jp/9317443/ 「芸術を扱った映画としての感想」 http://takeshi205.exblog.jp/9317475/ というわけで、今回の日記は↑のアキレスと亀感想1・2の続きです。 「アキレスと亀の内容の具体的な感想」 最初の日記にも書いたんですけど、今回の映画は重かったんですよね。 いや、ギャグは想像以上にあったし、僕が思わず笑ってしまったシーンの数でいえば北野映画の中でも多い方なんですけどね。 アキレスと亀を見終えて思ったのは、ヤクザは自分にとってはある意味ファンタジーの存在だったんだなってことですね。 たとえば、ソナチネやHANAーBIも重い映画なんでしょうけれど、あの世界ってのは自分とはあまり接点のない人達の話であって、もちろんあの世界観の人達が感じてる息苦しさとかはある程度は共感しつつ見ていたのでしょうが、今回は凄い身近な世界の話を見せられてしまったような感じで、だから重かったんだろうなと思います。 それと鑑賞前に思っていた、今回の映画はキッズリターンみたいな映画なんじゃないのかな? という思い。 これはある程度は当たっていたんだけど、描き方が違う・・というかキッズリターンのラストシーンの先まで見せてしまったことによる重さですよね。 キッズリターンのラストシーンはあれがハッピーエンドだと受け取った人も、バッドエンドだと受け取った人もいると思います。 ただ、たぶん結構な数の夢とか野望とか抱いている人があの映画のラストを見て「俺もまだ始まっていないんだ! これからやってやるぜ!!」みたいな気持ちになったことは確かで、僕もそうなんだけど何かあるとキッズリターンを見てテンションを高めている人(売れていない、もしくはまだアマチュアの俳優、芸人、作家、ミュージシャン等々)いますよね。 僕も何度、飲み屋とかでキッズリターンのラストで盛り上がったことか(笑) けど、キッズリターンが前向きなエンディングと思えないという気持ちの人がいるのはそりゃそうで、あの映画は恐ろしいことに才能のない人間はいつまで経っても始まらないんですよとある意味言っちゃっているような映画でもあるじゃないですか。 キッズリターンを見て前向きになるってことは、俺は始まれる人間なんだと思えていないと成立しない感情だったわけで。 それで今回の「アキレスと亀」だと、芸術で成功しようと頑張るけどいつまで経っても始まれない人の現実を描くじゃないですか。キッズリターンのラストシーンの後に結局始まれなかった人の話なんですよね。 最終的には成功することしないことではなく、やりたいことをやり続けられる環境にいられるのならそれが幸福なことなんじゃないか?とこの映画はキッズリターンのラストを絶望的エンディングと捉えた人にとっても救いを用意しようとしたようにも見えます。 しかし、やっぱりそこで描かれる現実ってのはやっぱり厳しいわけで、芸人の世界なんてもう全く評価されないままボロボロになっても諦めずにやっている人もたくさんいるだろうし、きっと、たけしさんもそういう人は山のように見てきたんでしょうね・・この映画の主人公の描写は物凄くリアルに感じられたし、こういう人、実際にいるんだろうなあと思いました。 この始まれなかった場合の人間を描いた作品を見て、それでもやりたいことをやり続けられるだけの思いを、自分は果たして持っているんだろうか? 何かそういうことを考えると本当に重くなっちゃいました。 初めにも言ったようにヤクザ映画はある意味、自分にとってのファンタジーでしたが、今回の映画はリアル過ぎました。 映画の主人公は芸術家としての成功を目指す男だったけれど、自分も表現の世界で成功したいと思って生きてきている人間ですから、特に青年期の話は、何か自分の身の回りの世界を映画館で見ているような不思議な気分になりました。 個人的なことを言うと、実際に面識のある方も何人か出演されていたこともそんな気分になった理由の1つだったかも知れません。 まず、金子監督のゴジラにも出演されていた仁科貴さんは今回、かなり重要な役で出演されていましたし(仁科貴さんはめっちゃサービス精神の豊富な方で「ねこのひげ」という映画の舞台挨拶を見に行ったら中沢怪獣のあかりを持って壇上に上がってくれたんです。嬉しかったな~)、 そして、そういう意味で大きかったのは電撃ネットワークさんの出演シーンでした。 電撃さんの出演シーンではOTAKUさんの紹介で僕も何度か見学させていただいた東京クレイジーナイトの時と同じように、電撃さんのパフォーマンスに合わせてお客さんがアクションをしますよね。 あのシーンを見た時、自分の中では一瞬本当に「始まれていない自分のドキュメント」を見ているような気持ちになりました・・。 そんな個人的な体験もあって、尚更リアルに重い気持ちで見ることになってしまったアキレスと亀。 劇中、アートの世界で生きていきたいが全く評価されない青年に対して、おそらく優しさで言ったであろうおでん屋のオヤジの言葉。 「お前ら、アフリカの貧困層の人の目の前でピカソの絵とおにぎりを置いたらどっちを取ると思う?おにぎりだろ?」 芸術なんておまえらが思ってるような大層な物じゃないんだ、だからそんな物にこだわらずに諦めて普通に生きなよ・・そんなことを伝えたかったであろうおでん屋のオヤジに青年は言う。「いや、俺はピカソを取る!」 そう宣言をした青年が飛び降り自殺をするシーンは不謹慎かもだけど、ちょっと感動しました。 彼にとっては、生きること(おにぎりを食うこと)よりも、芸術のが大事だから、その世界で生きていけないのなら死んだ方がいいという考えだったのでしょう。 彼は、おでん屋のオヤジが言う多くの人にとっては正論に聞こえる言葉に最後に勝ったんですよね。 初期の北野映画は最後死ぬことによって自己主張を完結させる人達の話が多かったと思います。 死をそんな風に描くと道徳的にどうこう言ってくる人もいるけど、全ての映画がそんな道徳の教科書のようなモラルを守るべきとは僕は思わないし、あのシーンはソナチネを見た時と近い感動がありました。 まあ、でもやっぱり感動しながらも重いわけで、今回の映画では北野映画では久々に主人公も自殺を図るわけですが、北野映画初の自殺失敗が描かれます。 また、これまでの北野映画と違って今回の主人公は自分のラストまで、著名な芸術家のまねから抜け出せていないというのが皮肉的でした。 こんな死に方がアートになると思ったら大間違いだ!というのが監督の声なのかどうかは分かりませんが、主人公は助かります。 助かった後、ミイラ男という古典的なモンスターのような姿になったことが個人的にはクライマックスの感動を盛り上げてくれます。 主人公の真知寿が最後に怪物になることによって、やっぱり怪物は気味悪がれ、嘲笑されるのですが、この映画のヒロインはそんな怪物になった真知寿と一緒に歩いてくれるのです。 このキングコングのラストシーンがハッピーエンドで終わったような、芹沢博士がゴジラと心中せずに済んだようなこのラストのおかげで、僕はこの映画の重さから最後にちょっとだけ開放されました。 まあ、でもキッズリターンの何倍も重くなってしまったこの映画は、僕にとってキッズリターンのリターンのような映画とはなりませんでした。 ただ、この痛く重い映画を大好きだと感じてしまう自分の中にも、真知寿のように始まれなくてもやっていきたいという気持ちがちょっとはあるんでしょうね・・。 ※さんざん語っておいて何ですが、アキレスと亀についてはまだまだ思いをちっとも語りきれない感じです。 でも、キリがないのでこの辺でやめておきます。 この映画の中の問いに対する答えは今後の自作の中で答えられたらと強く思います・・。 ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-09 04:35
![]() 「北野映画のファンとして、北野武監督14作目の映画として見た場合の感想」 http://takeshi205.exblog.jp/9317443/ 今回の日記は↑の日記の続きです。 「芸術を扱った映画としての感想」 アキレスと亀は芸術家の話なんですが、たけしさんの映画だと芸術家を描く場合でもヤクザを描く場合でも描き方がほとんど一緒なことが素晴らしいですね(笑)。 芸術って言葉は・・、いつからなのか、もしかすると誕生した頃からそうだったのかも知れないけど、扱いにくい言葉になっちゃったなあと僕はよく感じていて、たとえば今の僕の生活だとよく「こんなことやったら芸術じゃなくなる!」「俺は芸術をやるんだ!」みたいなことを言っている人と出会いますし、僕の友人知人には、実際に芸術の世界でご飯を食べている人もいるのでこんなこと言うと気を悪くされてしまうかも知れませんが、やっぱり芸術という言葉にはどうにも胡散臭い響きを感じてしまう部分もあるのは確かなんですよね。 アートっぽい表現とか聞くと何かこそばゆい気持ちになってしまうことがよくあるし、自分も以前にアート系のイベントに出演した時は楽しかったし、お笑いライブに出た時よりもウケは良かったような場合もあるんですけど、アートやっていますと言うのはどうにも恥ずかしかったりもして・・。 まあ、よくわからない物を作ってしまった人や、単純に出来が悪いだけなのを「芸術」とか「アート」とかいって誤魔化すことをしている人が本当に無数に存在することが、芸術という言葉を胡散臭く感じさせてしまった最大の原因だとは思うんですけど、やっぱり世界的に芸術として認められている彫刻よりもゴジラの着ぐるみのが見ていて感動する造形物なんじゃないの?と思ったり、アートと言われている造形物よりも、こっちのが心揺さぶられるじゃない!ってフィギュア等にもいっぱい出会うことが多いわけですよ。 現代アートでも、デュシャンの便器なんてのも解説を聞けば言いたいことは分かるし、全く面白くないと思ってしまうわけでもありません。 しかし、このくらいのセンスやひねりはそれこそ、映画でも小説でも、お芝居でもお笑いのネタでもいっぱいあると思っちゃうんですよね・・正直、デュシャンの便器がそんなに凄い物なら、一休さんとか途方もないレベルのアートなんじゃないでしょうか? ただ、そんな風に芸術という物に胡散臭さを感じる一方でやっぱり、芸術的な物をどこかで、上の物と見ている自分がいることもやっぱり否定は出来なくて、たとえばアートのイベントに自分が出演させて貰った時に「アーティストの中沢健さんです。」と紹介された時に「いえ、僕はアーティストじゃありません。」と答えちゃったことがあるんですけど(この場合、明らかに芸術家としての意味でのアーティストという言葉が使われていました)、その時、僕が瞬間的にその紹介を否定してしまったのは、やっぱり自分はそんな芸術なんて崇高な物をやっている人ではありませんという意味で言っていたんですね。で、その後に「僕は基本的にはエンターティナー志望です。」って答えたんですが、この会話自体がおまえは内心じゃエンターティメントよりもアートのが上だと思ってるんじゃないの?という気がしちゃって、後ですっごい自己嫌悪しちゃったんですけど・・。 まあ、芸術に詳しい方から言わせりゃ分かっちゃいないよと言われちゃうであろう僕の芸術認識なんですけど、いい意味でも悪い意味でも芸術という奴には、複雑な気持ちを持っていたんでしょうね、自分は。 胡散臭いけど何故か惹かれてしまう人っていますよね・・僕にとって芸術はそういう物だったのかも知れません。 そういう人間なので、北野監督が新作では芸術家の話を撮ると聞いた時には結構複雑な心境にもなったわけです。 何か自分にとって取っ付きにくい、妙にアートっぽいと言われているような映画にもなってしまうんじゃないのかな?って。 でも、大丈夫でした。 この映画を見たら、北野監督はヤクザを描くのにも芸術家を描くのもそんな違いは感じていないんですね。 面白いなあと思ったのは北野ヤクザ映画では定番だった理不尽な暴力と、アートの世界で時々見かける独りよがり(な気がしてしまう)現代アートの理不尽さが時々重なるんですよね。 これは面白い視点だなあと思いました。 この描く素材が「ヤクザ」だろうと「セックスしたいだけの若者」だろうと「売れない俳優」だろうと「大成功した俳優」だろうと「座頭市」だろうと「芸術家」だろうと、いつもの北野映画と何ら変わりない視点で描いていく北野映画を見ていたら、 芸術に対するある種の嫌悪感を感じていた自分も、ある種の崇高さを感じていた自分も何だか馬鹿馬鹿しくなっちゃいました。 この映画は芸術に対する皮肉もたっぷりなのですが、同じように映画に対する皮肉たっぷりでありながらも、映画っていいよなと思わせてくれる監督ばんざい!と同じで、芸術にたいする皮肉、芸術なんて何の意味もないんじゃいのか?という視点があることで、ヤクザも含めた、そしてもちろん自分達も含めた、胡散臭くて意味があるか分からない人間と芸術も変わらないもの、同じなんだって気付かされました。 考えてみたら僕が全てのアートより物凄いじゃんか!と思っていたゴジラやガメラだって胡散臭いものですからね。 でっかい亀が甲羅から火を出してくるくる回って飛んでいく話なんですから(笑) でも、だからこそ面白い。 この芸術に関しても何ら変わることない、芸術というものに何の影響を受けることもない北野映画を見ていたら、僕も芸術という奴に持っていた複雑な気持ちはなくなっちゃいましたね。 だから、僕もこれからは芸術を前にしてもただ目の前に存在する物として妙な先入観なしに付き合えそうです。 芸術も面白い物は面白いし、つまらない物はつまらない。 凄い物は凄いし、凄くない物は凄くない。 ・・ま、そこも怪獣と一緒なんですけどね(笑) ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-09 02:59
前回の日記にも書きましたが昨日ようやく「アキレスと亀」見て来れました。 北野映画はずっと大好きで追いかけてきました。それだけに今回の新作も、見る前からいろんなこと考えていて、見た後もいろいろ考えて、特に今回の映画はいろんな理由があって鑑賞後は気分が落ち着かなくて、見終わってから北野映画好きの友人達ともいろいろ語り合ったりもしたのですが・・何というか落ち着かない感じのままです。 まあ、落ち着かなくさせられた理由については後で語りましょう。 というのも、「アキレスと亀」についての僕の感想は、大きく3つに分けた方が分かりやすいような気がしたので、日記の方も3つに分けて書きたいと思います。 まあ、長いんで興味のある人だけ読んでくれたらと思います。3つの感想というのはつまり、 「北野映画のファンとして、北野武監督14作目の映画として見た場合の感想」 「芸術を扱った映画としての感想」 「アキレスと亀の内容の具体的な感想」 この3つです。 それぞれの見方で自分にとっては大いに心動かされる映画だったことは間違いないです。 ※では、まずは「北野映画のファンとして、北野武監督14作目の映画として見た場合の感想」です。 とりあえず、あくまでも初見の段階での感想ですが、個人的には今回のアキレスと亀は、2000年以降に発表された北野映画の中では一番好きです。つまり、BROTHER以降ではベストってことですね。 そんなわけで毎回、北野映画には悪い意味での裏切りを味わうことはなく毎回楽しませてもらっている自分ですが、今回くらい北野映画に興奮させられた経験は9、10年振りだったようにも思います。 特に嫌いじゃないけど、前2作(TAKESHIS’と監督ばんざい!)はそれまでの北野映画と違ってシンプルなストーリー展開ではなかったので、今回は懐かしい北野映画を見ているという感じを途中、何度か味わいました。 正直に言うと、今回のアキレスと亀を鑑賞する前には懐かしい北野映画のテイストを期待していた部分があります。 北野映画は時期によって撮り方、ニュアンスに変化があるとは思うんですが個人的には中期(4作目・ソナチネ~8作目・菊次郎の夏)が一番好きで、続いて初期(1作目・その男、凶暴につき~3作目・あの夏、いちばん静かな海。)、そして後期(9作目・BROTHER~13作目・監督ばんざい!)の順に好きです。 ただ、一部の北野映画初期作を神格視しているファンが言うように、最近の北野映画(北野武という監督)が駄目になったとは僕は思いません。 そもそも最近の北野映画は初期の作品とは狙っている方向性が違うと思うので、たとえばゴジラとドラえもんを見てどっちのが好きかということは出来ますが、ゴジラとドラえもんはどちらのが完成度が高いかとった比較は出来ないように、最近の北野映画をソナチネやその男凶暴につき辺りの作品と比べてどうこうみたいな評価は違うんじゃないかと思うんですよね。 もちろん、初期作品からずっと共通している部分もあるとは思うんですが、北野映画は菊次郎の夏以降は、どう考えても作り手側自身が初期の作品とは違うタイプの作品を目指していると思うので駄目になったという見方をすることは出来ません。 だから、あくまでも好みの問題になりますが僕が北野映画で一番好きだったのはやっぱり中期、そして初期の作品群だったので、ある意味「初期の頃のような北野映画はもう撮りません」という宣言がテーマであった前2作は好きな映画だけど複雑な気持ちで見ていたのも事実でした。 そこへいくと、今回のアキレスと亀は前2作と違ってシンプルなストーリーで、更に予告編などを見てみれば、僕の好きなキッズリターン、HANA-BIの2作品に共通する要素がいろいろと感じられて(才能がなくて始まれない人の話、夫婦がテーマで自作の絵を劇中画として使用)、何となく、あの懐かしい北野映画に再会できるという気持ちを持ってちょっと公開を待ってしまっていたんですね。 ただし、この辺の鑑賞前の僕の気持ちはアキレスと亀を見るうえでは 邪魔になったな・・というのが鑑賞後の素直な気持ちです。 アキレスと亀は、構成に関しては実は前作の「監督ばんざい!」にも似ていて、特に序盤はいわゆる日本映画っぽいんですよ。 監督ばんざい!も最初はいろんな邦画っぽいことをしているんですが、今回はもうタイトルクレジットの直後のシーンを見たら、もう僕達がよく知っている北野映画の撮り方でも、北野映画のお芝居でも無いんですよ。 今回、懐かしい北野映画に再会できるかもという期待をちょっと持って挑んでしまったために、序盤はちょっとだけ気持ちが離れそうになってしまいました。 別に普通の映画だったら最初のシーンも何も気にならないんですけどね。何の違和感を感じることもないし、普通に映画を見てるって気持ちになれるいいシーン(絵)なんですけど・・。 よく僕が北野映画は、北野映画の中では好き嫌いはあるけど、どの作品も大好き(あえていまいちな作品を挙げるとしても3作目のあの夏、いちばん静かな海。がちょっといまいちなくらい。それでも好きな映画を100本選べと言われたらこの作品も含めて北野映画は全て選ぶと思います)とかいうと、好きな北野映画だから見方が甘いみたいなこと言われるんですが、そんなわけないんですよ。 好きだから、むしろ他の映画よりも見方は厳しいんです(これは怪獣映画やウルトラシリーズなども同様)北野映画だからこそ、ごく普通の楽しい映画じゃ全然満足出来ないし、アキレスと亀の序盤も、ここまま普通に面白い日本映画を2時間見ることになってしまったらどうしよう!!とちょっと不安にもなってしまったんです。 この辺が今回、鑑賞前に懐かしい北野映画に再会出来るかもモードで行ってしまった失敗ではありました。 ただし、序盤も部分部分はやっぱり北野映画らしい撮り方、編集はちょこちょこと顔を出してきて、また映像的には普通の日本映画っぽく進んでいても、ストーリーの方がいかにも北野映画らしいシビアな、ちょっとイタイ方向に進んでいくのでだんだん気にならなくなってきて、そのまま中盤はちょっと絵的な面でも初期~中期の北野映画のような部分もちょっと見えてきて気が付いたら、もうかなり作品に入り込んじゃってましたね。 ただし、今回は物語的にほとんど出番の余地がなかったのに、それでもわずかにあったヤクザの出演シーンを見ていたら、やっぱりまた北野バイオレンス映画が見たいよー!!という欲求が沸いてきたというのは本音でした。 特に今回は予想に反して死者の数も多い物語で、しかもその人の死の描き方が(特に青年期は)、初期の北野映画っぽい死の描き方だっただけに、また北野監督のヤクザ映画が見たくなっちゃいました・・。 監督ばんざい!の中ではもうヤクザ映画は撮らないと言われちゃいましたけど・・そろそろ満を持して北野ヤクザが見たいです。まあ僕達みたいなバイオレンス色の濃い北野映画マニアにちょっと嫌気がさして、監督ばんざい!のような作品を撮られたことも充分承知なんだけど、5作に1本くらいは北野ヤクザ映画が見たいと思っているファンもきっと多い筈。 北野監督の描くヤクザ映画と同じ快感を味わいたくて、いろんな監督のヤクザ映画を見るんだけど、やっぱり、ほとんどのヤクザ映画はピンと来ないんですよ・・。(北野ヤクザ映画みたいなものを求めて他のヤクザ映画を見ようとするのはアキレスと亀を懐かしい北野映画との再会を期待して見るのと同様あかん見方だと最近ようやく気付いた) まあ、何はともあれ2000年以降では一番の傑作だと思う北野映画最新作に出会えて、次回作がどういった作品になるかは分かりませんが、期待が膨らんでしまっています。 これからの北野映画も本当に楽しみ! ![]() ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-09 02:52
![]() 自分にとっての2大娯楽映画である怪獣映画と北野映画。 ということで、今日はようやく北野武監督の最新作「アキレスと亀」を見て来ました。 感想は・・物凄いたくさんあるのですが、明日の朝はちょっと早いので明日の夜くらいにでも書きたいと思います。 アキレスと亀は芸術家を志す男の半生を描いた話でしたが、そういえば僕も昨年は京都の妖怪堂さんで、中沢怪獣個展をやらせていただいたのでした。 あの時は怪獣と妖怪のコラボで、とっても素敵な個展が出来たと思っているのですが、そんな妖怪堂さんのグッズが出来たので今日はそのお知らせを。 妖怪堂クッションができあがりました。 限定30個で 白・グレー・赤の三色です。 サイズは40X40CMでデカイ! 価格は1個¥1500で 送料は¥500です。 通販しますので ご注文はメールで! stonecold5150@ezweb.ne.jp ※詳細知りたい方は、妖怪堂の主人の凶さんに聞いてみてください↓ http://www.maekake.com/yokai_index.html そういえば、昨年の中沢怪獣個展の様子の一部は、記念すべき中沢怪獣絵画を初めてお買い上げいただいてくれた素敵なお客様が撮影もしてくれて、youtubeにも動画があがっていたのでした。 しかし・・動画には個展で不死論を延々語る僕しか映っておらず、絵は一枚も映っていないのだった(笑) http://jp.youtube.com/watch?v=n8otyoBhGxY さて、僕はこれから風呂に入って寝ようと思いますが、もしかすると興奮し過ぎで寝れなくて、アキレスと亀について何時間後かに感想をだらだら書いているかも知れません。 うん、ずっと北野映画は大好きな自分ですが、今回は懐かしい北野映画のリターンみたいな物をちょっと感じられて(もちろん同じこと繰り返しているわけじゃないんですが)凄い良かったです。 頭の中が北野映画に占拠される懐かしい感覚です・・。 やっぱり、北野映画はいいなあ・・もうね、最高でした。 ■
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by nakazawa_takeshi
| 2008-10-08 01:52
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